ワールドカップ

 サッカー・ワールドカップが開催されている。南アフリカ大会だ。俺は元々サッカー部出身なもんで、1982年大会から見ている。当時は中学生だったかな(歳がばれるって)。スペイン大会で当時はNHKしか放送してなくて、生中継なんで夜中の2時とか3時とかにやっていたような記憶がある。夕方に寝て、試合が始まる時間に起きて見てたなー。当時のスター選手といえば、西ドイツのルンメニゲ、オーバーヘッドキックに感動したフィッシャー、イタリアの優勝の立役者ロッシ、ブラジルの黄金のカルテット、ジーコソクラテスファルカントニーニョ、フランスのプラティニ、そしてもちろんアルゼンチンのマラドーナ。当時のマラドーナは若かった。ブラジル戦で後ろ回し蹴りをくれて退場させられたり。結局印象に残ってるのは、この回し蹴りとロッシのハットトリック。でも、当時の俺は、西が丘サッカー場日本リーグ(Jリーグじゃないよ・笑)や、大学サッカーを見てたんだけど(入場料は、100円とか200円、どうかするとロハだったような気がする)あまりのレベルの違いに愕然とすると共に、メッチャ感動したよ。すっかりW杯にはまったね。
 翌86年のメキシコ大会。いわゆる「マラドーナの、マラドーナによる、マラドーナのための大会」です。イングランド戦での神の手ゴール、伝説の5人抜き。これを生中継で見ていた俺はかなりラッキーかもしれない。なにせ当時の日本でW杯を見てる人は少数派だったと思うから。もちろん優勝はアルゼンチン。決勝では西ドイツを下している。この大会で印象に残っているのはブラジルのジーコがフランス戦でPKを外して負けたこと。これでジーコがおかしくなっちまったって噂が流れていて、俺もそう思っていたんだけど、なんと、91年に住友金属(当時2部)に入団。流れで鹿島アントラーズの中心選手として活躍。でも考えてみて、Jリーグ1年目、ジーコは40歳だよ。日本のレベルが分かるでしょ。
 翌90年のイタリア大会。この時は皇帝ベッケンバウアー監督率いる西ドイツが、マラドーナ率いるアルゼンチンを下して優勝。前大会の雪辱を果たす。この頃、衛星放送が始まっていて、なんと予選リーグはほとんどがNHKの衛星放送。ありえないでしょ。BSアンテナなんだれも付けてないよ。これを機会にBSを広めようというNHKの作戦がありあり。本当に頭にきてNHKに抗議の電話を入れたのは言うまでもない。この辺りまではW杯はNHKが独占(民放は見向きもせず)。他のサッカー中継といえば、12チャンて感じだった。この頃までだな、W杯に燃えてたのは。
 翌94年アメリカ大会。なんでサッカー不毛国アメリカなのかって感じでだんだんしらけてきた。FIFAのセコイ考えも分からんでもないが。日本では93年にJリーグが発足。異様なサッカーブーム。ジーコがいたからそこそこ見てたけど、それが更にしらけさせる。ルールも知らねー連中が大騒ぎ。オフサイドさえ知らないんだよ。考えられないでしょ。そんな中で、ドーハの悲劇。なんだかんだいって試合は見てたけどねー。まあ、そんなもんでしょう。
 そんな中、日本では空前のJリーグブームに危機感をもったプロ野球界、読売グループがミスターの復帰を画策。詳しくはミスターの著書「野球は人生そのものだ」を参照にして頂きたい(持ってねーよという苦情は受け付けません)。俺とは言えば、そのナベツネの画策に流され、すっかり巨人ファンに。しょっちゅうドームに試合を見にいってたよ。
 話はそれたけど、要はたまたま勝ったカメルーン戦で浮かれないでっていうこと。マスコミもそれまでさんざん叩いておいて、カメルーンに勝った瞬間手の平を返したように、ガンバレニッポンはねーだろー。アルゼンチンとかドイツの試合とか見てよ。レベルが全然違うから。目標はベスト4?おこがましいにも程があるでしょ。なんだかんだ言って見てんじゃん。ハイ、すみません。